歩く死骸
歩く死骸
さて、まだヴィジュアル・スポイラーを見ていないなら、この新しいカードは諸君の目を覚ますに充分だろう。何だ? 黒の《灰色熊》(おっと、今は《ルーン爪の熊》だったか)は強すぎるんじゃなかったっけ? 《スケイズ・ゾンビ》が《灰色熊》の「黒版」じゃなかったの? いかにも、その通り。そして、《歩く死骸》が作られた理由は2つある。

 まず、かつて《灰色熊》が戦力だった時代とはクリーチャーが違う。かつてのマジックでは呪文のほうがクリーチャーよりも強化されていた。例を挙げるなら、アルファ版には強すぎるという理由で再版されないことになっている、クリーチャーでないカードが大量にあった。その一方で、強すぎるからと言う理由で再版できないクリーチャーは1体たりともないだろう(他の理由で再版されることのないクリーチャーは存在する。再版禁止カード、複雑すぎ/混乱する、ルール上の問題、などである)。その頃から比べると、開発部はクリーチャーを大幅に強化させてきた。従って、《歩く死骸》は以前よりは弱いカードとして印刷されることになる。

 2つ目に、より大きな理由を挙げると、マジックにはパワーの基本線が存在し、それがゲームにおける基本である。しかし、ゲームの様々な見方によって、その振り子には振れ幅が存在しうるのだ。《歩く死骸》の2マナ2/2が新しい黒の標準になるわけではなく、あくまでも基本線にあるのは《スケイズ・ゾンビ》である。しかし、マジックにおいて《歩く死骸》が存在できないわけではない。開発部は、黒の2マナ2/2のバニラをしばらくの間投入することでいろいろな変化が期待できると考えて作ったのだ。

 我々が送りたいメッセージはこうである。基本線よりも上のカードは大量にあり、それが開発部の慎重なコントロール下にある限りにおいて存在してもよいのだ、と。将来のエキスパンションでも、こういった一見禁止されたカードを作ることがあり得る。万物は流転するのだ。《歩く死骸》が作られたのも新しい基本になるわけではない。デベロップメントが慎重に確認し、しばらくの間存在してもいいという結論を導いたのだ!


だってさ。

コメント

dds666
2011年9月9日15:23

ぶっちゃけ夜の子のほうが強いよね。しかも基本セット入りしてもう3年、環境に変化はありませんがw

nophoto
得心
2011年9月9日17:27

吸血鬼デッキがメタ上に居た時ですら使われていませんねwww>夜の子

黒と4/3@魔王主任
2011年9月9日19:06

腐ってもゾンビだから他のカードとシナジーが形成できる分クマよりやってくれるはず!っと淡い希望を持ってみるw

夜の子はライバルが多すぎたorz

てぃお
2011年9月9日20:39

タルモ<2マナ 2/2とかマジツエー
石鍛冶<ぼくらの居場所残ってるかな・・・
銀エラ<ボクなんか2/1だよ・・・

ざきもま
2011年9月9日22:18

番狼〈単色シングルとかやるじゃない

ふみ(旧)
2011年9月9日23:29

なにこのディズられっぷりw

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