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なんだか最近DNではレガシーのデッキ解説がブームらしいからね!
僕も便乗させてもらうよ!

ってまたこんなノリですが、deckcheckで少しおかしなデッキを見つけたので紹介してみる。


《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》はゼンディカーでの登場の直後から、スタンダードでは豊富な土地加速手段と組み合わされてそれ専用のデッキが構築されました。一時期は『ジャンド』『青白コントロール』などの影に隠れていましたが、M11で《原始のタイタン》を得たことでメタの最上位に上り詰め、今も尚《ヴァラクート》デッキが猛威を振るっています。
また、ショックランドが健在だった旧エクステンデッドでは、《風景の変容》と組み合わせた《ヴァラクート》デッキがメタの一角を占めていました。《風景の変容》と《ヴァラクート》のギミックはレガシーでも通用し、対策しなければならない相手の多い環境の中で地雷デッキとして地位を確立しています↓。
http://legacy.essentiara.com/deck/scapeshift.html

さてそんな《ヴァラクート》ですが、11月14日に行われた参加者207人のDutch Eternal Championshipsという大会で新しいタイプの《ヴァラクート》デッキが第3位に入賞しました。

それがこちら。
土地単ヴァラクート/Lands
使用者:Bas Melis

Main Deck

4《燃え立つ願い/Burning Wish》
4《踏査/Exploration》
4《ギャンブル/Gamble》
3《壌土からの生命/Life from the Loam》
4《マナ結合/Manabond》

1《すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All》
1《森/Forest》
4《忘れられた洞窟/Forgotten Cave》
1《Glacial Chasm》
4《Maze of Ith》
4《山/Mountain》
3《リシャーダの港/Rishadan Port》
4《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
4《Taiga》
2《The Tabernacle at Pendrell Vale》
2《平穏な茂み/Tranquil Thicket》
3《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》
4《不毛の大地/Wasteland》
4《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》

Sideboard
1《壊滅的な夢/Devastating Dreams》
1《炎渦竜巻/Firespout》
2《クローサの掌握/Krosan Grip》
4《神聖の力線/Leyline of Sanctity》
1《壌土からの生命/Life from the Loam》
1《真髄の針/Pithing Needle》
1《恭しき沈黙/Reverent Silence》
2《風景の変容/Scapeshift》
1《破壊放題/Shattering Spree》
1《蟲の収穫/Worm Harvest》

『土地単』のフィニッシャーに《ヴァラクート》を据えたデッキです。


『土地単』とは、その名の通り土地を主軸に組まれたデッキです。
詳しくは↓を読むと良いでしょう。
http://legacy.essentiara.com/deck/42land.html

このデッキは《踏査》《マナ結合》と《壌土からの生命》のシナジーによりチートな速度で土地が並びます。土地を並べることで能力が誘発する《ヴァラクート》との相性は抜群です。

また、《ヴァラクート》を採用したことにより攻撃のためにマナを使う必要が無くなり、《壌土からの生命》とサイクリングランドのエンジンをこれまでよりも更に高速で回転させることができます。そして土地が置かれるたびに《ヴァラクート》が誘発するため、エンジンが回ることがそのまま攻撃に繋がります。

これらの要素により、早ければわずか3~4ターンというこれまでの土地単に無い速度でゲームに勝ちにいけるようになりました。

《ヴァラクート》をフィニッシャーに据えることのメリットはそれだけではありません。

今までの多くの『土地単』は、フィニッシャーにミシュラランドを採用していました。そのため《壌土からの生命》で墓地から戻すことはできるものの、結局は《剣を鍬に》などのクリーチャー除去で対処されてしまう可能性がありました。しかし《ヴァラクート》をフィニッシャーにした今回のデッキは攻撃にミシュラランドを使用しないため、相手のクリーチャー除去を完全に腐らせることができます。

攻撃を《ヴァラクート》のみに任せられるのでミシュラランドを多く積む必要もなくなり、わずかですが土地のスロットに余裕ができるため、その分《Maze of Ith》などのクリーチャー対策の土地や《忘れられた洞窟》などのサイクリングランドを多めに入れることができています。

さらにサイドボードに挿してある《風景の変容》を《燃え立つ願い》で持ってくることによって、一気に勝負を決めることも可能になりました。


デッキ中のカードがシナジーで繋がっている、とても美しいデッキです。

スタンダードだけでなく、レガシーでも《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》を意識しなければならない日が来るかもしれません。

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