新エクテンで新たに禁止カード
新エクテンで新たに禁止カード
今月から新しくなったエクテンにて、新たに2枚のカードが禁止カードになりました。



新エクテンは旧エクテンからの最大の変化と言えば、やはり〈ショックランド〉が落ちたことでしょう。

「〈フェッチランド〉→〈ショックランド〉」という旧エクテンの代名詞とも言うべき強力なアクションが不可能になったことにより、新エクテンの多色デッキは選択を迫られています。

タップインの多色土地を採用して速度を捨てるか、

アンタップインの二色土地を採用して安定性を捨てるか、

デッキの色を厳選して使用できるカードプールを狭めるか、

この選択は、新エクテンのデッキ選択の大きな分かれ道となることでしょう。


しかしこの問題は、《極楽鳥》というただ1枚のカードによって打破されます。

(G)という圧倒的に軽いマナ・コストで場に出すことのできるこの《極楽鳥》というカードは、あなたの望む色のマナを出すことができ、しかも2ターン目に3マナ出すことさえ可能にしてくれるのです。これほど強力なマナ・サポートは他に無く、速度、安定性、多色化、どれも捨てること無くデッキを完成させることができます。

《極楽鳥》と同じように(G)で場に出せるマナ・サポートには《ラノワールのエルフ》《貴族の教主》などがありますが、それらは出せる色が限定されており、《極楽鳥》の汎用性には比べるべくもありません。


今のエクテンでは、旧エクテンで「〈フェッチランド〉→〈ショックランド〉」が行われていたのと同じように、「《森》→《極楽鳥》」というアクションが環境の代名詞として行われています。



アルファの時代から代々受け継がれてきたサイクルのひとつに、〈ラッキーチャーム〉があります。

特定の色の呪文が唱えられるたびに1点のライフを得られるというもので、長い間、そこまで強いカードとして認識されてきませんでした。

しかし近年の白のカードはライフを強く意識しており、ゼンディカー・ブロックでは《フェリダーの君主》《光輝王の昇天》《生き残りの隠し場所》、M11では《アジャニの群れ仲間》《セラの高位僧》のように、ライフ回復やライフ総量をキーとした強力なカードが多数収録されています。

これらのライフに関する白の呪文と、その白の呪文によって誘発して更にライフを得ることができる《天使の羽》の親和性が非常に高いのは言うまでもありません。


そして現に今のエクテンでは、『フェリダー・コントロール』『ステイト・オブ・ヘヴン』などのライフをキーとしたデッキが蔓延し、上記の《極楽鳥》と合わせて「新エクテンの色選択は緑+白+タッチカラー」という常識すら生まれつつあります。



このような理由で、《極楽鳥》《天使の羽》の2枚が禁止になったようです。

これらの存在が環境に与えている影響の大きさを考えるに、禁止は妥当なところでしょう。

先日の公式コラム「フォーマット考」からもわかるように、ウィザーズはデッキのキーパーツを禁止して崩壊させることは望まず、潤滑油を禁止して弱体化させることでバランスをとりたいようですね。

とはいえ、《極楽鳥》《天使の羽》のような歴史のあるカードを禁止にするのはウィザーズにとっても重大な決断だったことでしょう。

今回の禁止が腑に落ちない人も多いとは思いますが、僕個人としては、これによって今より多様なデッキが選択できるようになり、環境がもっと面白くなるのではないのかと思います。








何のことを言っているかわからない人はM11公式ハンドブックを読むんだ。

コメント

hiro
2010年7月21日21:42

こんばんは。公式ガイドブック読みました。
読んでなかったら、あやうく納得するところでした。
・・・すみません、嘘をつきました。

エクテンがダメならレガシーで使えばいいんだ!

夜鷲
2010年7月21日22:58

あぁあれねーみんな意外に気づいてない・・・

ふみ(旧)
2010年7月22日0:33

>hiroさん
バッパラはともかく、天使の羽の記事を書くのは難しかった・・・
ぜひレガシーで使ってください・・・天使の羽をね!

>夜鷲くん
な・・・なんだってー!!

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索